フルムーン夫婦グリーンパスの旅 東北編(5)

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

■ 裏磐梯の大自然の中で朝を迎える

客室からの眺めです。やや色づいていますが、まだまだ紅葉はこれからですね。
磐梯山が美しい姿をみせています。天候はやや曇りです。
実はこの時、日本列島に大型の台風が接近していました。すでに西日本は影響を受けていた模様です。ただこの時点で会津地方は問題ありませんでしたので予定通りトレッキングを楽しむことにしました。
朝食は和洋、どちらかからチョイスでしたが、和食をいただきました。自然豊かななかでいただく朝食は格別なものがありますね。

 

■ 豊富なアクティビティ


朝食後、ホテルのアクティビティのひとつである「檜原湖一周バスツアー」に参加しました。平日限定ながら無料というお得なサービスです。他にもこのホテルにはガイドとともに自然探勝路を歩くプランや、カヌー体験、バードウォッチングなどたくさんのアクティビティが用意されています。
檜原湖は裏磐梯にある湖のなかで一番大きな湖で一周40kmほどあるそうです。
でもこのツアー、参加したのは私たちだけでした。関東の方は「無料」というものを遠慮されるのかもしれませんね。


檜原湖を一周したあとは「五色沼自然探勝路」のスタート地点、「五色沼入口」までこちらもまたホテルの送迎バスで向かいます。近くにはサルバドール・ダリの作品が多いことで知られる「諸橋近代美術館」があります。こちらを見学してから歩きはじめることにします。

 

■ 神秘的な湖沼群を探勝路で巡る

「五色沼自然探勝路」は、裏磐梯に17コースあるトレッキングコースのなかでも最も代表的で、全長約4kmの道のりはアップダウンが少なく、難易度は初級、気軽に楽しめるコースのひとつです。「五つの色の違う沼」があるような名前に聞こえますが、実際のところは数十の湖沼があると言われ、様々な色彩を見られることから「五色沼」と名前が付けられ「五色沼湖沼群」が正式名称です。
素人の写真で恐縮ですが、どの湖沼もとても神秘的な色で迎えてくれます。
全行程の所要時間は片道90~100分程度でしょうか。それでも時間の経過を忘れてしまいます。


終盤になって現れる「青沼」。ここが一番魅力的な「青」でした。
ゴールは「裏磐梯高原駅」。路線バスも走っていて、スタートの「五色沼入口」に戻ることもできます。私たちの宿泊していたホテルはここからすぐのところにありこのまま歩いてホテルに戻ることができます。4km以上歩いてきましたが、美しい自然を満喫でき、ほとんど疲れを感じませんでした。服装も、当然気温への対策は必要ですが足元はこのコースに関しては通常の履きなれた靴で充分ではないでしょうか。

 

■ 高原リゾートを満喫して帰阪

宿泊プランにケーキセットのサービスが付いていましたので、ティーラウンジでしばしの休憩。磐梯山は残念ながら隠れています。隣には宿泊者のみ利用できるフリードリンクサービスのライブラリーラウンジもあり、裏磐梯に関する書籍を楽しむことができます。

 

いよいよ出発の時間が迫ってきました。帰りも猪苗代駅までバスで送っていただきます。
猪苗代といえば「野口英世」生誕の地ですよね。少年時代に伝記を読んだのを思い出しました。
来たときと同じように郡山まで快速「あいづ」に乗ります。今回は指定席を予約せずに自由席を選択しました。

 

「猪苗代」の隣の駅は「川桁」。かつてナローゲージの「日本硫黄沼尻鉄道」が走っていました。1969年に廃止されているため実際に乗ったことはありませんが、ロッド式のディーゼル機関車が小さな客車を牽いているのを写真で見たことがあります。送迎バスの窓から廃線跡を探そうとしたのですが残念ながらわかりませんでした。この沼尻鉄道、元々は鉱山鉄道として敷かれましたが、鉱山の閉山により観光事業に方向を変え生き残りをかけて社名を変更、その社名が「磐梯急行電鉄」でした。とてもスピード感のある社名で「電鉄」とありますが、業績悪化に伴い倒産、最後まで電化することはありませんでした。

 

 

郡山駅を通過する「はやぶさ」です。普段新幹線を利用する際新大阪から乗車するために、駅を通過していく新幹線をあまり見ることがないので、ものすごい迫力を感じました。
この新幹線、よーく見たらサイドの帯が紫ですね。ということはH5系、わずかに4編成のJR北海道所属のレアな車両と出会いました。

郡山からは、「やまびこ」「ひかり」と乗り継いで大阪に戻ります。もちろんグリーン車を予約済みです。現在時刻は16時です。新大阪には20時30分頃の到着となります。

■ 「フルムーンパス」の旅 実はこんな出来事があった!

「フルムーンパス」の旅、いかがでしたでしょうか。「乗り鉄」を楽しむのもよし、あくまでも往復のみ使用してゆっくりと旅先で滞在するのもよし、それぞれに楽しみかたは見つかるかと思います。

このあと私たちは一旦大阪へ戻り、明朝再び九州へと向かうハードな行程を敢行したわけですが、計画当初は九州に行く予定は無く、もうしばらく裏磐梯を満喫したあと東京まで戻り、東京22時発、寝台特急の「サンライズ瀬戸」に乗車して車中泊、4日目に瀬戸大橋を渡り四国金比羅宮を訪れる予定でした。そして早めに大阪に戻って、最終日の5日目は日帰りの旅行を楽しむ予定にしていたのです。

 

ところが台風の接近で、早々と「サンライズエクスプレス」が運休になってしまいました。四国地方も天候の回復が見込めないため金比羅宮も断念、天候が回復していた九州に急きょ予定変更となりました(深夜11時ごろ長崎のホテルが宿泊予約できたのもラッキーでした)。


寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は現在定期列車としては唯一の寝台列車です。「フルムーンパス」はB寝台は追加料金なしで利用できるのですが、「サンライズエクスプレス」はこの設備を持っておらず、全て個室寝台です。個室寝台を利用するには特急料金と寝台料金が別途必要となります(座席扱いの「ノビノビ座席」に関しては追加料金なしで利用できます)。今回「シングル」2室を終点の琴平まで予約していましたので、寝台料金7,700円×2、特急料金3,300円×2の合わせて22,000円が必要となります。「サンライズエクスプレス」285系の寝台は大阪からは利用し辛くまだ未体験でした。今回ようやくチャンスが回ってきたのですが、残念ながらこのきっぷは払戻しとなってしまいました。

「フルムーンパス」、また機会があれば利用したいと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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