信貴山上を走った鉄道を辿る

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

2022年初っ端の鉄分補給は、上本町から臨時の直通準急が走るとのことで信貴山に向かいました。その時、山上に存在した鉄道線「信貴山急行電鉄平坦線」をご紹介しました。今回は、平坦線の終点「信貴山門」まで足をのばしその痕跡を探してみたいと思います。前回と重複する箇所がありますことをお許しください。

■ 信貴線唯一の途中駅

近鉄信貴線に唯一存在する途中駅、「服部川」です。大軌信貴線が開業した1930年に同時開業、1面1線の可愛らしい駅ですがカーブした構造となっていて、電車とホームには場所によってはかなりの隙間があり乗降には注意が必要です。
本日は「いつもの」1430系が入線しています。

 

■ 近鉄最急勾配区間を歩く

服部川から信貴山口にかけては、近鉄線で最も急な40‰の勾配が存在します。この区間を歩いて散策してみました。
その40‰区間を行く1430系。ちょっと架線柱が邪魔になっております;
信貴山口駅手前の踏切から構内を眺めてみます。かつては2線有していましたが、現在は1線構造となっています。
河内山本方面はこんな感じ。
駆け下りていくという、そんなイメージがピッタリです。

■ 先ずは鋼索線に乗車

今回も信貴山口駅から西信貴ケーブルに乗車します。
お正月時とは違って静かなケーブル線乗り場です。鋼索線故にきつい勾配の数値ですが中間地点から先はさらに険しい480‰の勾配が連続します。
車両は営業を再開した1957年製で、2021年より当時の外観を復刻した塗装で運行しています。シートは寅のイラストが描かれていてこちらは現代風です。おそらく、これは信貴山のイメージキャラクターではなかったかと思います。

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■ 続いて平坦線 現在は有料道路となりバス路線に

高安山駅に到着しました。

以前にもご紹介した、平坦線の駅跡を眺めながら今回は廃線跡を辿ります。
こちらは近鉄バスの信貴山門行きです。

前回でも触れましたように、信貴山急行電鉄は戦後近鉄が引き継ぎ、鋼索線は営業を再開したものの平坦線は廃止となりました。そしてその跡地は「信貴生駒スカイライン」の一部に転用され、ケーブルに接続して近鉄バスが運転されることになり今日に至っています。

歩いてその痕跡を探したいところですが、「信貴生駒スカイライン」は歩行者の利用を認めていないのでバスで廃線跡を辿るかたちになります。

平坦線の跡を辿っての印象は、平坦線と呼ばれつつも意外とアップダウンがきつい地形であると感じました。現在の近鉄信貴線同様、けっこう電車では厳しい勾配が存在したように思います。
また、途中にトンネルが1か所ありますが、平坦線が単線並列式であったためトンネルそのものの断面が広く、道路で使用の際、改良工事等の必要もなくそのまま転用されている様子でした。

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■ 信貴山門で痕跡を探るも…

「高安山」を出発したバスは7~8分程度で「信貴山門」に到着します。

「信貴山門」には待合室のある建物と転回が可能な路線バス専用の駐車場があり、駅跡を転用しているように見えますが、どうやらそうではなさそうです。
信貴山門駅前に観光案内図があります。
「現在地」と赤く記された左側に一般車の駐車場があります。鉄道時代の駅跡はこの場所にあったようです。

駐車場から信貴生駒スカイライン方面を眺めています。
駐車場内は整地されたスペースが広がるのみで、痕跡を見つけることはできません。
駐車場の端に並ぶのはコンクリート枕木なんですが、どう見ても当時のものではないですよね。ただ、金属の細い柱のようなものを支えていたであろう四角いコンクリート製の構造物は少し古いもののように思われます。
そして境界を示す標。これもまた当時のものではないでしょう。

信貴山門周辺を少し歩き回ってみましたが、これといった痕跡を探すことはできませんでした。

 

■ 山上に残るもうひとつの鉄道遺構

平坦線とは全く別ものになりますが、信貴山にはもうひとつ廃線跡が存在します。
信貴生駒電鉄が東側から敷いたケーブル線がそれで、最終的には近鉄東信貴鋼索線となり1983年まで走りました。
終点の信貴山駅は、現在も駅舎がそのまま奈良交通のバス停留所として使用されています。そして廃線跡はハイキングコースとして活用されています。
中でも注目したいのが駅舎内に残る「近鉄沿線ご案内」。東信貴ケーブルはもちろん、現在では別会社になった伊賀線や養老線、さらにはナローの北勢線や内部線などもそのままです。「ほったらかし」なのが正直なところですが、今となっては貴重な存在といえるのではないでしょうか。

南海の汐見橋駅を思い出しますね。
1月に訪問したとき同様、朝護孫子寺にはお詣りしませんでしたが、今回は山門だけはくぐり抜けました。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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