「ドカ停」との遭遇 山陰本線萩~下関間乗車記

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
(※2022年3月のダイヤ改正で、長門市発831Dは17時39分に変更、行先も下関行きとなり、滝部でのドカ停、小串での1分乗り換えはなくなりました。)

◆ 山陰本線で下関へ

今回の「乗り鉄」は「DLやまぐち」に乗車後、山口駅まで戻りそこからJRバスを利用して萩駅を訪れました。

ここからは再び「乗り鉄」を再開、山陰本線を下って下関まで向かいます。

乗車したのは、16時28分発の長門市行き普通列車です。この界隈もキハ120が幅を利かせているのですが、やって来たのはキハ47。小型で軽量のキハ120と比べて、乗るならやはりこちらです。

山陰本線は京都駅から山口県の幡生駅まで、その距離は673.8キロ。新幹線を除いたJRの在来線では最長距離を誇ります。かつては東北本線が1位でしたが、新幹線の開通で一部区間が第3セクターでの営業となり現在は山陰本線がトップです。そのほとんどが日本海の沿線を走り、美しい風景を楽しむことができます。

◆ 長門市からはキハ40の単行
17時2分に長門市に到着。ここからは17時6分発の小串行き普通列車に乗りかえます。キハ40の単行で、「乗り鉄」としては嬉しい車両。乗降ドアが両サイドに寄せてあるため、現状の気動車のなかでは急行型のイメージをかろうじて残している貴重な車両といえます。

 

かつて山陰本線といえば、門司発福知山行きや、京都発浜田行、また福知山線経由になりますが大阪発出雲市行きなど長距離を走る普通列車の宝庫でした。京都発の、その名も「山陰」という普通夜行列車もありましたね。今回は萩から下関まで乗車しましたが、100kmを少し超える乗車で2回乗り換えが発生します。長距離を走る普通列車が少なくなったのは淋しい限りですね。

◆ 久しぶりに「ドカ停」を体験


滝部駅に停車中のキハ40です。だいぶ夕暮れがせまってきました。かつて特急「いそかぜ」はここ滝部に停車していましたが、現在は優等列車の設定はありません。

みなさんは「ドカ停」という言葉をご存知でしょうか。

ご存知だとしても何のメリットもありません。
実は列車がひとつの駅に長時間停車する、いわゆる鉄ちゃん用語です。今回乗車した長門市発小串行きのこの列車の滝部駅到着は17時55分。出発はなんと18時22分。ここで列車の行き違いも含めておよそ30分も停車します。

最近では珍しくなった「ドカ停」ですが、かつての長距離鈍行ではよく見かけました。駅の外に出てみたり、売店があれば食べ物、飲み物を調達してみたり、また、大してお腹も空いていないのに立ち食いうどんの餌食になってみたり、それなりのスローライフな旅の楽しみ方がありました。

何もすることがなく、「呑み鉄」を開始。山口県は「獺祭」が知名度が高いですが、同じ山口県でも岩国のお酒「雁木」を楽しみます。くせのない美味しいお酒でした。

 

通行料無料の景勝地として人気急上昇の角島大橋。どうやらここから近いようですね。

 

行き違いの列車が到着して「ドカ停」も終了、小串に向けて出発します。


こちらは、長門二見~宇賀本郷間を走行中の車窓風景です。
サンセットタイムが近づいてきました。

◆ 小串からは再びキハ47でラストスパート

小串では、わずか1分の乗り換えで下関行きと接続します。写真を撮る間もなく向かい側の車両に乗り換えます。滝部では、長時間停車していたのにもう少し余裕を持たせられないのかと思いますが、いろいろ事情があるのでしょう。

住宅が目立ち始めると列車は山陽本線との分岐駅、幡生に到着します。山陰本線の終点はこの幡生ですが、列車はそのまま山陽本線に入り19時31分、下関に到着しました。


となりのホームには関門の渡し守、415系が到着、昭和生まれの直流車、交直車、気動車が並びました。
下関駅では見慣れた風景ですが、昭和の鉄ちゃんはこの風景にワクワクしながら帰阪することとします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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