国鉄型車両を訪ねて 4 「113系」

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は近郊型車両「113系」です。

■ 少年時代に憧れた「かっこええ電車」

管理人の少年時代、地元、関西本線は、非電化でキハ35、36の通勤型気動車が使われていましたが1974年、奈良~湊町(現JR難波)間が電化され、この区間に電車が走りだします。当時、八尾、久宝寺は普通電車しか停まりませんでしたので、車両はもっぱら101系でした(一部113系の運用あり)。同時に快速車両として111系、113系が導入されます。この車両が「春日色」と呼ばれたライトグレーに赤帯の斬新なカラーで登場したとき、子供ながらに「かっこええ電車やなぁ~!」と思ったものでした。
実際のところは首都圏、もしくは東海道筋からねん出された車両を塗り替えたものであり、外見は斬新でしたが中身は中古でした。
113系は1963年から1982年の間に3000両近くがつくられました。運転席はパノラミックウインドウを採用、急行型153,165系と類似した顔つきでしたが、側面は3扉で、車内はロングシートとクロスシートを配置したかたちとなっています。
関東圏ではすでに2010年で運用を終了していますが、関西では現在も一部地域、とりわけ京都地区で元気に活躍中です。
(※ 現在湖西線、草津線での113系の運行は終了しています)

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■ 唸るモーター、京都地区では本線筋も健在

先ずは、吹田総合車両所京都支所の車両です。湖西線と草津線が主な活躍場所になります。湖西線は全線高架で景色も良く、また草津線は三雲~貴生川間に適度な勾配もあって、それぞれにMT54のモータ音を楽しむことができます。車内は改造されて221系に近い雰囲気になったものが大半を占めますが、写真のように、一部には従来の4人掛けのボックスシートが残ります。朝と夕方は東海道本線に乗り入れ京都発着の運用もありますので、往年の快速の雰囲気が味わえます。

 

写真は、関西本線との乗り換え駅、柘植駅での113系C5編成です。C編成はパンタが2基搭載されています。

草津線沿線は忍者の里としても有名で、ご覧のような113系ラッピング者ならぬラッピング車「SHINOBI-TRAIN」も走っています。なお「SHINOBI-TRAIN」はL6編成が充当されていて、L編成はパンタは1基です。運用によっては、あんまり忍者に関係のない湖西線にも出没するとのこと。

 

■ 2両に組成されてローカル筋で頑張る

続いては福知山電車区です。113系の電動車もMM’方式のため最低でも2両編成となり、運転台付きに改造された5300番台が、舞鶴線と山陰本線の綾部~城崎温泉間で運転されています。一部、京都丹後鉄道の福知山~宮津間にも乗り入れています。

城崎温泉駅でキハ47と並ぶ113系。国鉄車両好きにはたまりませんね。
沿線は長閑な風景が続きます。

2M0Tの編成はいささか非効率ではありますが、福知山からの上り勾配ではそのパワーが充分に発揮されます。

 

 

オーシャンアロー283系と並んでいるのは103系?と思われるかもしれませんが、なんとこれも113系なんです。

紀勢本線、御坊~紀伊田辺間で走っていた2000番台で、吹田総合車両所日根野支所にわずか2編成4両の所属でした。こちらもモハモハからの改造2両編成、ただコストを安く抑えたためにこのような顔になりました。個性的な113系でしたが2020年3月の改正で227系1000番台に置き換えられてしまいました。顔は103系ながら車内は113系そのままのセミクロスシートであったため、お酒を飲みながらオーシャンビューを楽しめたのですが、今回の置き換えでオールロングシートになってしまい、「乗り鉄」「呑み鉄」にはたいへん残念な結果となりました。

この他、西日本管内には岡山地区に配置されています。すべて4両編成で組成されていて、岡山を中心に山陽本線のほか、伯備線、宇野線、赤穂線などで同じ近郊型車両の115系とともに活躍しています。いわゆるだいだい色と緑色の「湘南色」をまとっている時代は、塗り分けで区別がついたのですが、単色塗装(山陽地区は黄色一色)になり区別がつきにくくなってしまいました。

 

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