急行型車両を訪ねて(2)

こんにちは、よこてんです。

現在、大阪駅から北陸方面へ向けての優等列車は、特急「サンダーバード」が金沢まで走っています。以前の列車名は「雷鳥」でしたね。北陸新幹線開業前は、富山、新潟まで足を延ばしていました。富山県の県鳥でもあるわけで、石川県までしか走らない現状、果たしてこの列車名で良いのかどうかはここでは触れませんが、その「雷鳥」の時代に特急を補完する急行が走っていました。

交直両用で急行車両といえば、この475系です。
少年時代、大阪駅で初めてこの車両を見たとき、「なんときれいな色の電車なんやろ」というのが第一印象でした。ローズピンクは確かに斬新です。この車両は2014年に撮ったリバイバル塗装車なんですが、急行運用の際は、「立山」「ゆのくに」などのヘッドマークを掲げていました。
急行仕業時代の写真です。気の利いた写真が無く申し訳ありません。ヘッドマークが付いているのがおわかりいただけるかと思います。
泊駅で停車中の475系です。急行運用がなくなってからも、ながらく北陸本線で普通運用に就いていました。急行型車両ではいちばん最後まで活躍したのではないでしょうか。また、前照燈もシールドビーム化されて小さく改造されるのが通例ですが、原型のデカ目のままというのも嬉しいですね。現役時代の古い写真のなかでは省略されていますが、リバイバル塗装では、60Hzを表す裾回りの白い帯もちゃんと入っています。
北陸新幹線が金沢まで開業したことで、北陸本線は第3セクターとなり、「IRいしかわ鉄道」「あいの風とやま鉄道」「えちごトキめき鉄道」の3社に分けられて運営されています。3セク後は主に新鋭交直車521系が充当され、475系は廃車となりました。が、どっこい急行型車両がまだ、現役で頑張っていることが判明しました。
2018年に北陸を訪問した際、七尾線が分岐する津端駅での一コマです。475系と顔は似ていますが、413系です。乗降ドアが両サイドではなく中ほどに寄っていますね。近郊型車両に分類されます。
413系は1986年からつくられた車両で、全車合わせても31両と決して大所帯ではありません。ながらく北陸線の普通列車が機関車が客車を牽引するかたちであったのを近代化させるのが目的でした。しかしながら当時赤字に悩む国鉄は新造車をつくる予算がないため、475系の廃車によって発生した機器を流用、車体のみ新製したのがこの413系です。車齢が比較的若いのと近郊型のドア配置が功奏して、3セクのとやま鉄道にほぼ半数が譲渡され、残った編成はJR西日本の七尾線で使用されているのですが、この七尾線組に急行型車両の生き残りがいるのです。
先ほどの413系、3両が基本編成ですが、その3両めにご注目を。
これが、先ほどの3両目の車両です。窮屈な写真で恐縮ですが、乗降ドアが端っこにありますね。これぞまさしく急行型、475系の流れをくむクハ455系700番台です。
413系が475系の機器を流用したことは先ほどふれましたが、この車両は車体そのものを流用した改造車です。当初は中間車サハ455系でした。中間車なので運転席はありませんでしたが3両で組成する413系では制御車が必要となり、1988年に運転台を付ける改造を行い、今日まで走り続けています。この改造が施されたのはわずかに2両でした。
七尾線にも2021年春に521系の投入が決まっています。七尾線は直流ですが、IRいしかわ鉄道が交流のため両用車が必要となります。413系はすべて廃車となる予定で、これにより最後まで残った2両の急行型車両がついに終焉を迎えることになります。

 

Follow me!