駅で和む 「美作千代駅」
こんにちは、よこてんです。
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■ 開業当時の駅舎がいまも健在
わたくしの両親は岡山県、しかも新幹線の通う都市部ではなく中国山地に分け入ったローカル色豊かな地域の出身です。そんな場所にのんびりと佇む木造駅があります。
JR姫新線にある、美作千代(みまさかせんだい)駅です。
ごらんのように木造瓦葺きの駅舎です。
美作千代駅は大正12年、姫新線(当時は作備線)と同時に開業、その当時の建屋そのものが現在もなお使用されています。丸い郵便ポストも良いアクセントとなっていて、心が和みますね。
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■ 姫新線内では最古の駅舎
少年時代、中国自動車道は未開通で、夏休みになると決まって大阪から姫新線経由の急行「みまさか」で帰省していました。急行は津山を出ると美作落合まで止まらず、この美作千代は通過していたのですが、先ほどの写真の左側に写っている製材所からの荷物があったのか、いつも貨車が数両停まっていた記憶があります。ただ、資料を見ると線路配置は相対式2面2線とあり、引き込み線があったという記述はなく、わたくしの記憶が間違っているのかもしれません。
当時「みまさか」は大阪から津山までは、因美線経由鳥取行きの「みささ」と併結してキハ58系の10両編成で運転、グリーン車も組み込まれた、まさに堂々とした編成でした。編成が分割される津山駅もまた黒々とした活気のある駅でした。
現在はその急行も廃止され、当然のことながら大阪からの直通運転もなく、姫新線は普通列車が1~2両編成で走るだけの典型的なローカル線になっています。しかしながらローカル線特有ののどかな雰囲気は無人駅が多くなった昨今、さらに増している感じをうけます。
現在は1面1線での使用ですが、向かい側にもうひとつホームがあってかつては2面2線で使用されていたことがわかります。
駅務室の窓に国鉄時代の写真が飾られていました。
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■ 姫新線の主力はちょっぴり残念なキハ120系
現在、ここを走る主力はキハ120系という平成生まれの小型軽量気動車です。JR西日本の非電化ローカル線に行くとたいていこの車両のお世話になるのですが、どうもわたくしはこの車両が好きになれません。かつてのキハ58系急行気動車にあった安定感のある重厚なイメージが、この車両からはどうしても湧いてこないのです。それにオールロングシート車が多いことも理由のひとつです。1番から始まる若い番号、0番台が来たら諦めてください。特に木次線と関西線の加茂~亀山間はお気を付けください。
その点、ここ姫新線は300番台が投入されていて、ロングシートのなかにかろうじて4人掛けのボックスシートが4つ用意されているのですが、これがまた狭い★「ここに4人座るん?」という感じです。
そして、折戸になった乗降ドアや、エアコン装置など、いろいろな部分にバスの部品と同じものが使われているのも残念なところです。
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■ 急行の余韻を残すキハ40
それでは、キハ58系がJRでは全廃になった現在、非電化ローカル線で昭和の雰囲気に浸りたいとするならば、やはりこの形式でしょうか。
はい。キハ40形です。ほとんどがキハ120の姫新線の運用のなかで、朝と夕方の高校生が動く時間帯にこの車両がはいります。乗降扉が両端にあり、しかも車内はクロスシートが並び、かつての急行車両をイメージさせてくれます。しかしながら、1両の運転では少々物足りないですね。
写真の駅は、「中国勝山」です。桜の時期なんでこの写真を選んでみました。
ただ、どちらの車両で「美作千代」に降り立ったとしても、姫新線内で最古の駅舎は充分に心を癒してくれます。
是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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