山陽電鉄で鉄さがし(5)

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

■ 2000系の血をひく3200系で網干へ

せっかく飾磨に来ましたので、網干線にも乗ってみましょう。
網干線は飾磨から網干までの路線で、営業キロ8.5km、全線単線で5つの途中駅があります。
網干線ホームで待っていたのは3200系です。
「3000系とどこが違うの?」確かにどこも違わない、車体は3000系と同じです。生まれたときは。
ただワンマン改造をうけてちょっと変わりました。
どこが違うのか。
実はわたくしもおんなじ顔と思っていたのですが、ワンマン運転をする際、後方を見やすいように、との配慮で、運転席側のパノラミックウィンドウの縦の線が無くなりました。なるほど言われてみればそうですね。助手席側は現状のままです。けど思うに…どうせなら両方取ってしまって左右対照のほうが、かっこよくないかなぁ…。
いろいろ事情はあるんだと思います。

この3200系ですが、以前アルミ車のところで触れた2000系の主電動機、駆動装置が流用されています。
残念ながら、3200系は6000系に置き換えられてしまい現存しません。

「飾磨」を出ると右手に車庫を見ながら先ほどの廃線跡をオーバークロスしていきます。そのあとは高架区間を走り「西飾磨」へ。高架区間は夢前川まで続き、川を渡り終えたところが、その名も「夢前川」。地上にもどって「広畑」「山陽天満」「平松」と停まって、終点「山陽網干」に到着します。

 

■ 山電の開通前、網干には標準軌の鉄道が存在した!

網干線は単線ながらほとんどの区間で複線分の用地がありました。おそらく、赤穂、岡山方面への延伸計画があったからだと考えます。

網干駅前にそれほど広くない道路が南北に通っています。
実はこの道路が廃線跡で、かつて播磨地方で最初の電車として「播電鉄道」という路面電車が、網干港と山陽本線の網干や、姫新線の本竜野、播磨新宮あたりを結んで走っていたそうです。昭和9年に廃止されていますから、その痕跡を探すのは容易ではないでしょう。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

殻付き牡蠣 3kg[網干産牡蠣]〈クール冷蔵便〉【勤成丸】【産地直送】
価格:4,690円(税込、送料別) (2024/4/13時点)

楽天で購入

 

 

いろいろな資料を読むと、前身の竜野電気鉄道が開通したのは明治42年で、兵庫県下では阪神電鉄に次いで2番目の早さです。旅客のほか、本竜野、新宮が産地の醤油や素麺などの貨物輸送も盛んで、業績は良かったそうです。
軌間は1435ミリの標準軌を採用し、これは全国でも4番目。しかし、先進的であったことが1067ミリの国鉄に貨物を受け渡す際には積み替えが必要となりました。そして致命的だったのが姫新線の開通。貨物を積み替えることなく京都、大阪まで運べ、さらには運賃が安かったことで貨物を奪われ経営が悪化します。

先進的、運賃が高い、といえば姫路モノレールとよく似ています。しかも同じ播磨地区です。単なる偶然なのでしょうか。

 

Follow me!