山陽電鉄で鉄さがし(1)

こんにちは、よこてんです。

前回は阪神武庫川線を訪ねました。武庫川線を持つ阪神電鉄は、いわゆる大手私鉄と呼ばれる鉄道会社のなかでも営業キロが短く、全線合わせても50キロに満たない48.9キロ。その阪神は現在、同じ大手で営業キロ最長の近鉄と、阪神三宮、近鉄奈良間で相互乗り入れを行っていますね。わたくしは、いまだに生駒トンネルから阪神電車が顔を出したり、淀川を近鉄電車が渡っていたりすると違和感を覚えます。
そしてもう1社、梅田、姫路間で「直通特急」というかたちで山陽電鉄と乗り入れを行っています。近鉄と比較して、山電が阪神線内を走ることにあまり違和感がない。なぜか。それはやはり乗り入れに関しては山電のほうが先輩だからでしょうか。梅田まで来たのは1990年代ですが、神戸高速鉄道が開通した1968年には、すでに大石まで乗り入れていました。

山陽電鉄は、長田の先、西代から姫路までの本線と、途中の飾磨から分かれて網干へと向かう網干線からなる鉄道です。営業キロは63キロ。当初、西代から明石までは兵庫電気軌道、明石から先は神戸姫路電気鉄道という、2つの会社が母体となっています。

山陽電鉄の歴史を語るなかで、宇治川電気という会社が大きく関与しています。

宇治川電気は電力会社で、のちの関西電力です。当時電力会社は、電気を作るまでは良いが、電気を使ってくれるお客さんがいない、ということで電鉄会社に電気を売り込むことが慣習でした。そして売り込むだけでなく、ひとつの部門として電鉄会社の運営まで行っていたのです。宇治電は山電のほかに、滋賀県に線路を伸ばす近江鉄道にも参画していました。こちらは、もともと非電化で開業しているので、「よかったら電車走らせませんか?」みたいな感じで迫ったのでしょうか。

特筆すべき点に、明石以西、神戸姫路電鉄の区間は開業当初より、高圧の直流1500Vを採用したことがあげられます。
関西では、近鉄南大阪線の前身、大阪鉄道に次いで2番目です。高圧電化は長大編成が組めたり、輸送密度
の向上などメリットも多いですが、コストも高く、この時代では珍しい存在でした。網干線は、現在網干までで、その先に線路はありませんが、かつては、赤穂、さらには岡山まで延伸の計画もあったそうです。かなり長距離になりますし、そのことを考えると高圧電化で開業の意図もわからないでもないですが、宇治川電気が運営する以前から電圧とは違う意味での高圧をかけていたのかも。

わたくしのまったくの推察です。ごめんなさい。

この山電、「準大手私鉄」というくくりに入ります。
ちなみに、「準大手私鉄って他にどんな会社があるん?」ということになりますが、関西ならば、北急、泉北高速、神戸高速鉄道など。神戸高速なんて駅の設備、線路だけで車両ゼロでも、準大手なんですね。それと神戸電鉄がいつのまにか、中小に格下げになっていたのにはちょっと驚きました。
山電のなかで、わたくしの少年時代から頑張っている顔といえば、この3000系になるかと思います。「直通特急」という名前が示すとおり、大阪ー姫路を乗り換えなしで結んではいますが、JRの新快速と比較すると所要時間、輸送力の差は歴然。しかしながら海の見える須磨、舞子あたりは、JRより一段高いところを走るので景色はこちらが一枚上に思えます。
直通特急の運用に就く5000系も初期車はギリギリの昭和生まれ。普通運用が主の3000系に至っては1960年代生まれの車両もいまだ健在ですので、昭和の車両を楽しみながら、姫路までのんびりとした旅に出かけてみることにしましょう。

 

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