懐かしい鉄道音に出会う 「電鈴式踏切」

こんにちは、よこてんです。
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◆ 鉄道路線のあるところ踏切あり

鉄道は基本的には地上を走ります。となると道路と必然的に交差することになります。道路と道路なら交差点となり、信号が用意されたり、あるいは譲り合って通過することになりますが、鉄道と道路の交差はほんの一部の例外をのぞいて、急に停まることができない鉄道が優先され、そこには「踏切」が設置されます。
たいていは、警報機と遮断機が用意されて、クルマや歩行者は列車が通過するまで待たなければなりません。わたくしは、どんな型式がくるか、けっこうワクワクして待つことが多いですが「開かずの踏切」がマスコミに取り上げられるように、一般の方のほとんどが「忙しいのにホンマ…」とややイライラして待たれるのだと思います。

◆ 都心部の踏切は減少の一途

そのイライラや踏切事故を解消するため鉄道の高架化や地下化がすすめられ、特に都心部では踏切を見ることが少なくなってきました。住んでいる八尾市には、まだまだそれなりに踏切は存在しますが、大阪市内それも中心部となると「どこにあったかな?」と考えるほど。思いつくところは新今宮駅の阪堺電車の踏切や、南海汐見橋線の汐見橋、芦原町界隈にある踏切ですが、一方はチンチン電車、もう一方は、本数の少ない「都会のローカル線」ですし、それほどイライラ度はない、ということで残存しているのかもしれません。

その踏切ですが、赤い警報ランプが点滅して警報音が鳴りはじめます。この警報音、現在は電子音が主流で最初は大きな音で注意を促し、遮断棒が降りてしまうと周囲の迷惑にならないよう電子音が小さくなるものが多いようです。

 

◆ 現在とちょっと違った少年時代の踏切警報音

でも、子供のころの踏切の音って違いましたよね。

もっと鐘を鳴らすように「チンチン…」という音でした。そのチンチン音がゆっくりスタートしながら遮断棒が下降、列車が通過して遮断棒が上がり始めると徐々に鐘のペースが落ちていくみたいな、そんな感じでしたよね。音の大きさは最初から最後まで変化しませんでした。

この方式の踏切は「電鈴式踏切警報機」と呼ばれ、現在ではかなり少数派になっています。ただ、今でも一部の地方私鉄には健在で、youtubeなどで紹介されています。
今回、静岡県を走る「岳南電車」を訪れた際、電鈴式踏切に出会いましたのでご紹介します。
皆さんも警報音(音量)にご注意いただきながら懐かしい音をお楽しみください。

この電鈴式踏切は、岳南富士岡駅の近くにあり、存在を全く知らずに訪れましたのでちょっとビックリしました。
ただ、電鈴音はスッとはじまりスッと終わってました。
ラッシュ時を除いて1時間に2本程度の運転、しかも単行、長くても2両編成の電車ですから仮に踏切に引っかかったとしても、「まぁ、ええかぁ」みたいなそんな雰囲気がありますね。

岳南電車はこの踏切のほかにも、懐かしい鉄道風景をたくさん残している鉄道です。
一度、ゆっくり訪れてみたいと思っています。

 

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