国鉄型車両を訪ねて 1 「103系」

こんにちは、よこてんです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今回からしばらくは国鉄型車両を訪ねてみたいと思います。

■ 国鉄時代、「通勤・通学電車」といえばこの顔

「103系」。
関西圏でわたくし世代がホームで待っていれば、だいたいこの電車がやってきました。103系は1963年から、1984年の間に3400両余り製造されています。国鉄からJRになっても、105系に改造された一部の車両を除いてほぼ同数の3400両が移行され、通勤・通学車両として使用されました。
いつでもどこでも走っていたこの電車ですが、JR東海では2001年、首都圏を受け持つJR東日本でも2009年に運行を終了しました。
JR西日本では、その後も延命改造など施され幅広く使用されていましたが、気が付けば大阪環状線でラストラン、地元の大和路線でもいつのまにか運用からはずれ、見ることができなくなってしまいました。

■ 異色路線で今でも健在

 

JR神戸線、兵庫駅にやってきました。
現在、原型にちかい103系に乗ることができる路線がここにあります。通称「和田岬線」と呼ばれる山陽本線の支線で、和田岬までの2.7km、途中駅もないこのわずかな区間に103系が走っています。
和田岬線の歴史は古く、1890年の開業、山陽本線の前身である山陽鉄道建設のための資材運搬のために敷かれています。旅客営業は1911年の開始です。
この和田岬線ですが、完全なる通勤路線で朝、晩の運転しか設定されていません。平日は17往復、土曜日は12往復で、これが日曜日になると朝、夕のわずかに2往復になります。「ひゃくさん」にこんなに苦労して乗るなんて考えもしなかった、これこそ時代の流れでしょうか。

和田岬線のホーム手前には乗り換え改札口があります。終点の和田岬駅は無人駅のため、このような措置がとられています。この時間はまだホームに入ることができません。発車時刻近くにならないと改札がはじまらない仕組みになっています。
訪れたこの日は日曜日で、2往復しかないうちの、17時15分発、本日の和田岬行き最終に乗ることにしました。

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改札がはじまりホームに出ると、103が待っていました。6連です。

和田岬線のホームはJR神戸線よりも一段低い位置にあります。
車内の様子です。4ドアで、ロングシートが並ぶ典型的な通勤型スタイルです。
和田岬までは3分で到着です。あっという間ですが、折り返し兵庫行きにも乗車して、モーター音や乗り心地など、まずまず楽しめました。
通常はこの103系が運用に就いていますが、1編成しかないため、検査など運用を外れる場合は207系が代走します。

 

■ イメージを残す編成はあとわずか

和田岬線のほかでは、未確認情報ですが、奈良線に2編成が残っているとみられます。
京都駅での103系NS405編成。こちらは廃車になっています。
こちらは、桜井線三輪駅での103系NS409編成。2018年正月の臨時輸送です。この編成は現在も健在なはずです。桜井線での運用はすでに消滅しています。
羽衣線の103系です。こちらも運用は終了しています。先頭はクモハ103-2500番台でモハ103からの改造車です。
(※ 現在、奈良線、和田岬線の103系は運行を終了しています)

■ 電動車に顔を付けた改造103系

こちらは播但線で運転されている103系3500番台です。先ほどの2500番台と同様運転台付きに改造されたMM’ユニットの2両編成。先ほどのクモハ103-2500番台を種車に改造されているので同じ顔つきです。車内にはトイレも設置されています。

 

こちらは加古川線の3550番台。加古川線は播但線と同じMM’ユニット改造です。顔つきは103系ではなく新しい顔、105系に近い顔になっています。

このほか、九州筑肥線に外見はまったくそれらしくない形式のみの103系が存在します。

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