最後の赤胴車(1)

管理者のよこてんです。
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■ 阪神電鉄武庫川線

みなさんは阪神電鉄武庫川線をご存じでしょうか。
武庫川線は阪神本線の武庫川駅から武庫川団地前までを結ぶ支線で、その距離はわずか1.7kmのミニローカル線です。
7861形と7890形という、『赤胴車』と呼ばれる、いわゆる阪神の急行・特急車両がワンマン改造されて2両編成でのんびりと走っています。
近年どんどん新車に置き換えられ、気が付けば本線からはこの顔が消え、現在ではここ武庫川線に残るのみとなっていました。
そして、ついにこの5月、新車への置き換えが決定。残すところあとわずかの『赤胴車』にちょこっと、乗車してきました。

 

■ 最後の赤胴車が頑張るミニ路線

わたしたちの世代、阪神の特急といえばこの顔だったのですが…。
実際のところ武庫川線は普通のみの運行なので、本来ならば『青胴車』5000系のテリトリーなんですが、この距離で、後ろから追ってくる列車もないわけですから、ジェットカーでなくても良いということなんでしょうかね。日本でも屈指の加減速を誇る5000系も、2023年度までに置き換えが決まっているそうです。

出発の時間になりました。

ワンマン運転のため運転士がドア扱いを行います。出発してすぐに国道43号線の下をくぐり、武庫川の堤防に沿ってゆっくりとしたスピードで走っていきます。ほどなく東鳴尾に到着。1面2線の駅です。日中は1編成が行ったり来たりですが、ラッシュ時は2編成が運行され、この駅で交換するそうです。
発車するとすぐ次の駅、洲先に到着。かつてはここが終着駅でした。
洲先を出て、列車は右にゆるやかにカーブを切ったかと思うと終点の武庫川団地前に到着。ホームでは大勢のお客さんが折り返しの列車を待っていました。

武庫川団地前駅は2面2線。ですが片方は使われているような感じはありませんでした。

すぐ折り返しとなって、武庫川へと戻っていきます。
7861形の生まれは昭和40年代。現存する阪神の車両のなかでは最古参です。
だんだんと姿を消す昭和の車両。少しでも長く活躍してほしい…そんな思いをこめて、いくつか紹介していきたいと思います。

 

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